一級建築士【構造】完全ガイド|計算・文章題の全範囲を体系的に攻略する
一級建築士の学科試験で、多くの受験生が最後まで苦しむのが**構造(全30問)**です。
しかし構造は、正しい順番で・正しい範囲をやれば、安定した得点源に変えられる科目でもあります。計算問題はパターンが決まっており、文章題は「なぜそうなるか」の理由とセットで覚えれば応用が利くからです。
このページは、当サイトの構造記事を学習しやすい順に体系化したガイドです。どこから手を付けるか迷ったら、ここを起点にしてください。
構造科目の全体像——2つの顔がある
構造の30問は、大きく2種類に分かれます。
| 分類 | 内容 | 攻略法 |
|---|---|---|
| 力学計算問題(前半) | 座屈・たわみ・応力・ラーメン・トラスなど | 解法パターンの習得 |
| 文章題(知識問題)(後半) | RC造・鉄骨・木造・地盤基礎・荷重など | 理由とセットで暗記 |
おすすめの学習順は「計算 → 文章題」。計算は積み上げ式で時間がかかる一方、一度身につけば確実に取れます。先に計算を固め、直前期に文章題を詰め込むのが王道です。
STEP1:力学の基礎を固める
まずは「力がどう伝わるか」の土台から。ここが崩れると後がすべて崩れます。
部材応力(反力・Q図・M図)
すべての計算の出発点。単純梁・片持ち梁の反力を求め、せん断力図(Q図)と曲げモーメント図(M図)を描けるようにします。
👉 一級建築士【構造】部材応力の求め方|Q図・M図を図解で完全解説
断面の性質(断面二次モーメント)
部材の「変形のしにくさ」を決める断面二次モーメント。平行軸定理・組み合わせ断面まで押さえます。
👉 一級建築士【構造】断面二次モーメントの求め方|公式・平行軸定理・組み合わせ断面を図解
STEP2:変形・座屈を攻略する
次に「部材がどう変形し、どう壊れるか」。頻出かつ得点しやすい分野です。
たわみ・たわみ角
4パターンの公式を暗記し、組み合わせで解けるようにします。
👉 一級建築士【構造】たわみ・たわみ角の公式を図解で完全解説|4パターン暗記法
座屈
オイラーの公式と有効座屈長さ(境界条件4パターン)。毎年のように出ます。
👉 一級建築士【構造】座屈の公式と解き方|有効座屈長さ・細長比を図解で完全解説
仮想仕事の原理(単位荷重法)
たわみ・変位を求める強力な手法。モーメント図の積算を使いこなします。
👉 一級建築士【構造】仮想仕事の原理・単位荷重法を図解で完全解説
STEP3:骨組構造を解く
部材から「骨組(構造物全体)」へ。静定構造の解法を身につけます。
ラーメン構造
門型ラーメンのM図・Q図・N図の描き方。静定・不静定の判別も。
👉 一級建築士【構造】ラーメン構造の解き方|M図・Q図・N図を図解で完全解説
トラス
平行弦トラスを断面法(リッター法)・節点法で解く。ゼロ部材の見つけ方も。
👉 一級建築士【構造】トラスの解き方|平行弦トラスを断面法・節点法で図解解説
STEP4:塑性・終局状態を理解する
弾性だけでなく「壊れる直前」まで踏み込む、近年頻出のテーマです。
全塑性モーメント・崩壊荷重
断面の塑性化から崩壊機構、仮想仕事法による崩壊荷重の導出まで。
👉 一級建築士【構造】全塑性モーメントと崩壊荷重を図解で完全解説
複合問題
複数の手法を組み合わせる応用問題。4タイプ別の判断フローで攻略します。
👉 一級建築士【構造】複合問題の考え方と解き方|4タイプ別攻略法
STEP5:文章題(知識問題)を仕上げる
ここからは暗記中心の文章題。計算が一段落したら一気に詰めます。**「数値+なぜそうなるか」**をセットで覚えるのがコツです。
荷重・外力
積載荷重の大小関係、地震力 Ci=Z・Rt・Ai・Co、風圧力、積雪荷重。文章題の最重要テーマ。
👉 一級建築士【構造】荷重・外力を整理|積載荷重の大小関係・地震力・風圧力・積雪荷重
鉄筋コンクリート(RC)構造
かぶり厚さ・配筋規定・靭性・短柱のせん断破壊。
👉 一級建築士【構造】鉄筋コンクリート構造の知識まとめ|かぶり厚さ・配筋・靭性のポイント
鉄骨(S)構造
高力ボルト・溶接・幅厚比・細長比・柱脚。
👉 一級建築士【構造】鉄骨構造の知識まとめ|高力ボルト・溶接・幅厚比・柱脚のポイント
木構造
木材の異方性・柱の小径・筋かいの寸法規定。
👉 一級建築士【構造】木構造の知識まとめ|柱の小径・筋かい・継手仕口のポイント
地盤・基礎
地盤の許容応力度・杭基礎・負の摩擦力・液状化。
👉 一級建築士【構造】地盤と基礎の知識まとめ|許容応力度・杭基礎・液状化のポイント
免震・制振
耐震との違い、積層ゴム・ダンパーのしくみ。
👉 一級建築士【構造】免震・制振・耐震の違いをわかりやすく解説|しくみと特徴を比較
STEP6:構造設計の制度を理解する
設計ルートに関わる制度知識。法規との橋渡しになる重要分野です。
構造計算の種類と適用除外
許容応力度等計算・保有水平耐力計算・限界耐力計算の違いと、それぞれで省略できる仕様規定。
👉 一級建築士【学科】許容応力度・保有水平耐力・限界耐力計算の違いと適用除外条文まとめ
学習ロードマップまとめ
【計算問題】(コツコツ積み上げ)
STEP1 部材応力・断面二次モーメント(土台)
↓
STEP2 たわみ・座屈・仮想仕事(変形と安定)
↓
STEP3 ラーメン・トラス(骨組)
↓
STEP4 全塑性・複合問題(終局・応用)
【文章題】(直前期に一気に)
STEP5 荷重 → RC → S造 → 木造 → 地盤 → 免震制振
↓
STEP6 構造計算の制度(法規とつながる)
構造は範囲が広く見えますが、計算はパターン・文章題は理由という軸で取り組めば、必ず安定した得点源になります。各記事は図解と○×問題つきなので、順番に進めていけば自然と実力がつくはずです。
苦手意識のある人ほど、まずは STEP1 の部材応力から、焦らず一歩ずつ進めていきましょう。
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