一級建築士【製図】2026年(令和8年)の課題は何になる?ガチ予想|本命は10年ぶりのアレ。過去12年マップで「空白地帯」を読む
学科の5科目ガチ予想に続いて、今回は製図の課題予想です。
設計製図試験の課題は例年7月下旬に建築技術教育普及センターから発表されます。つまり今が一番そわそわする時期。ここでは競馬式に◎本命・○対抗・▲単穴まで、根拠つきで予想します。
⚠️ 本記事は学習用の予想であり、的中を保証するものではありません。課題は必ず建築技術教育普及センターの公式発表で確認してください。
まず事実から——過去12年の課題
| 年 | 課題 |
|---|---|
| H26(2014) | 温浴施設のある「道の駅」 |
| H27(2015) | 市街地に建つデイサービス付き高齢者向け集合住宅 |
| H28(2016) | 子ども・子育て支援センター |
| H29(2017) | 小規模なリゾートホテル |
| H30(2018) | 健康づくりのためのスポーツ施設 |
| R1(2019) | 美術館の分館 |
| R2(2020) | 高齢者介護施設 |
| R3(2021) | 集合住宅 |
| R4(2022) | 事務所ビル |
| R5(2023) | 図書館 |
| R6(2024) | 大学 |
| R7(2025) | 庁舎(35年ぶりの出題) |
これをジャンル×年のマップにすると、どこが「空白地帯」かが一目で分かります。
予想の考え方——3つの軸
- ジャンルのローテーション:試験元は同系統を連発しない。直近3年は図書館→大学→庁舎と「公共施設」3連発。そろそろ民間・生活系に振れる可能性が高い
- 空白地帯:子ども系10年・宿泊9年・スポーツ8年。歴史的に、8〜10年空いたジャンルは「そろそろ」と言われ続けて実際に出る
- 社会情勢:課題は時代を映します(R7庁舎も「防災・市民に開かれた行政」の文脈)。今の時事は——こども政策(こども誰でも通園制度が2026年度から全国本格実施)、インバウンド(訪日客が過去最高水準)、健康・ウェルネス
予想発表——◎本命・○対抗・▲単穴
◎ 本命:子育て支援施設(保育所・認定こども園を含む地域複合施設)
- 10年ぶり(H28「子ども・子育て支援センター」以来)の空白地帯
- こども誰でも通園制度が2026年度から全国で本格実施——こども家庭庁発足以降のこども政策ラッシュは、庁舎における「防災・市民対応」と同じ「時代の要請」の構図
- 「保育+地域交流+事務管理」の複合施設は、部門分離・安全・動線と、製図で問いたいことが全部詰まっている
○ 対抗:宿泊施設(ホテル)
- 9年ぶり(H29「小規模なリゾートホテル」以来)
- インバウンドが過去最高水準、観光は国の成長戦略の柱
- 客室基準階型の計画力+パブリック/バックヤードの動線分離という、集合住宅・事務所とは違う「積層系」の実力が問える
▲ 単穴:健康づくり・スポーツ施設(ウェルネス複合)
- 8年ぶり(H30以来)。健康寿命・ウェルネスの流れは継続中
- 大空間の架構計画(無柱空間・鉄骨屋根など)を問えるのが試験元的においしい
△ 押さえ
- 美術館・文化交流施設(R1から7年・万博後の文化機運)
- 道の駅・地域交流複合(12年・地方創生、ただし敷地条件が特殊になりがち)
候補別「出たらここが問われる」
| 課題 | 計画の急所 |
|---|---|
| 子育て支援施設 | 保育室は南面・安全な園庭・送迎動線と園庭の分離・見守りやすい平面(防犯)・2方向避難・地域開放部門との「分離とつながり」 |
| ホテル | 客室基準階の成立(スパン計画・コア位置)・宿泊/宴会/レストランの動線交錯回避・サービス動線の完全分離・バリアフリー客室 |
| スポーツ施設 | 大空間の無柱架構(記述で構造説明)・更衣→運動の動線・観覧との分離・大空間の空調換気 |
| 美術館 | 展示動線の一筆書き・搬入〜収蔵〜展示のバック動線・調湿・自然光の扱い |
| 道の駅・地域複合 | 駐車場と歩車分離が計画の主役・産直/飲食/情報・防災拠点機能 |
どの課題でも共通で問われること
近年の課題文はジャンルが違っても要求の芯は同じです。
- 省エネ・環境:ZEB化・自然採光通風・日射遮蔽(記述の定番)
- 木造・木質化:公共建築物の木材利用促進の流れ。構造種別の指定(木造・混構造)には毎年警戒
- バリアフリー・多様性:誰でもトイレ・ベビーケア・ユニバーサルデザイン
- 防災:R7庁舎で強く問われた流れは続く(一時避難・備蓄・非常用電源)
- そして令和8年からは製図試験に法令集が持ち込み可能に。法適合(斜線・延焼・避難)のチェックがより厳しく問われる前提で練習を(詳しくはこちらの記事)
発表されたらやること(7月下旬〜)
- 課題名の「注釈」まで読む(「◯◯を併設した」「基礎免震」等の指定が本体)
- 用途の法規・面積・所要室の定番を最初の1週間で固める
- エスキス型(基準階型か低層分棟型か)を課題発表から逆算して練習配分
- 記述の共通ネタ(構造・設備・環境)は課題に関係なく今から仕込める——学習法は製図の勉強法と合格体験記へ
まとめ
| 予想 | 課題 | 根拠 |
|---|---|---|
| ◎本命 | 子育て支援施設 | 10年ぶり×こども誰でも通園制度2026本格実施×公共3連発の反動 |
| ○対抗 | ホテル | 9年ぶり×インバウンド過去最高×基準階型を問いたい頃合い |
| ▲単穴 | スポーツ・健康施設 | 8年ぶり×大空間架構を問える |
| △押さえ | 美術館/道の駅系 | 7年・12年の空白 |
当たっても外れても、「空白地帯の用途を2〜3個、広く浅く仕込んでおく」のが発表前の正しい過ごし方です。発表されたら、そこから100日間の勝負。一緒にがんばりましょう🐱
📌 課題発表は建築技術教育普及センターで。本記事の予想は外れる可能性が普通にあります。ヤマを張るのではなく「初動を速くする準備」としてご活用ください。