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一級建築士環境設備予想問題ペロブスカイト省エネ直前対策2026年

一級建築士【環境・設備】2026年(令和8年)学科ガチ予想|ペロブスカイト太陽電池/省エネ法第2波/DR・VPP・クーリングシェルターを○×で総仕上げ

計画のガチ予想に続いて、第2弾は環境・設備です。

環境・設備は5科目の中で時事・法改正がいちばん素直に反映される科目。令和7年(2025年)に始まった「省エネ法改正×新用語」の流れを追えば、今年の新規問題はかなり絞り込めます。ここも当てにいきます。

⚠️ 本記事は学習用の予想であり、出題を保証するものではありません。数値・制度は執筆時点の公開情報に基づきます。本試験では問題文の条件を最優先してください。


予想の根拠——令和7年に「何が起きたか」

令和7年の環境・設備は、2025年4月施行の省エネ法改正がそのまま試験範囲に入ったのが最大の特徴でした。

令和7年の初出題(抜粋)読み取れる流れ
新築住宅の省エネ基準・一次エネルギー消費量等級(建築物省エネ法)法改正は施行の年に出る。翌年は「深掘り」が出る
静止型の全熱交換器デシカント空調の模式図省エネ空調の各論へ踏み込む流れ
カラーユニバーサルデザイン社会情勢系の新用語を混ぜてくる
換気量の各論(事務室・喫茶店・劇場・地下駐車場)数値各論の横展開
エンボディドカーボン(環境)脱炭素の用語は計画・環境をまたいで出る

そして2025年、設備の世界で最大の時事が大阪・関西万博でのペロブスカイト太陽電池の社会実装でした。計画の「大屋根リング」に対応する環境・設備側の万博ネタが、これです。

予想の軸:「省エネ法の第2波」×「ペロブスカイト」×「エネマネ・暑さ対策の新用語」


予想テーマ一覧(S/A/Bランク)

ランクテーマ根拠
Sペロブスカイト太陽電池(軽い・薄い・曲がる/万博で世界最大級の実装)2025年最大の設備時事。国のGX戦略の看板技術
S省エネ法改正の深掘り(適合義務化・BEI・ZEH/ZEBの段階)施行翌年=定着確認の出題が定石
Aエネルギーマネジメント(DR・VPP・V2H・蓄電池)再エネ拡大とセットで問われる制度・用語群
A暑さ対策・気候変動適応(WBGT・クーリングシェルター)猛暑の社会情勢+2024年施行の改正気候変動適応法
B省エネ空調の続き(全熱交換器の回転型/静止型・デシカント・置換換気)R7で入口が出た→今年は対比・深掘り
B東京都の太陽光パネル設置義務化(2025年4月開始)自治体制度だが「新築住宅×再エネ」の象徴として注目

Sランク①:ペロブスカイト太陽電池——「軽い・薄い・曲がる」

次世代太陽電池の本命。シリコン系との対比で問われると読みます。

ペロブスカイト太陽電池とシリコン系の対比 従来のシリコン系太陽電池は重く硬いガラス基板のため、屋根に架台で傾けて設置するのが基本で壁面や曲面には不向き。ペロブスカイト太陽電池は約10分の1の軽さ・厚さ約1mmのフィルム状で曲がるため、建物の壁面に貼る、窓ガラスとして使う、バス停の庇のような曲面屋根に沿わせるなど、建物のあらゆる面を発電面にできる。 ペロブスカイト太陽電池——建物の「壁・窓・曲面」が発電面になる 従来(シリコン系) 屋根に架台で傾けて設置 重く硬い(ガラス基板)→ 壁面・曲面は苦手 ペロブスカイト(フィルム型・ガラス型) 壁面に貼る (フィルム型) 窓ガラスとして (採光しつつ発電) 曲面の屋根に沿わせる (例:万博バスターミナル) 壁・窓・曲面すべて発電面に(万博では250m超・世界最大級を実装) 重さ 約1/10 厚さ 約1mm 曲げられる 主原料のヨウ素は日本が世界有数の産出国/課題は耐久性など(=発展途上。「完成した技術」と断定したら誤り)
押さえるポイント内容
特徴シリコン系の約1/10の軽さ・厚さ約1mm・曲げられる(フィルム状)
設置場所従来置けなかった壁面・曲面・窓・耐荷重の小さい屋根へ → 都市部の建物で発電面を拡大
国産資源主原料のヨウ素は日本が世界有数の産出国(国のGX戦略で量産化を推進)
実装事例大阪・関西万博のバスターミナル屋根に世界最大級(250m超)を設置、蓄電池と併用
課題耐久性の向上・の使用など(→「完成された技術」と断定したら誤り)

軽い・薄い・曲がる→建物の壁が発電所になる」。この一文にヨウ素(国産資源)を添えれば、どの角度から出ても対応できます。


Sランク②:省エネ法改正の第2波——数字の「段階」を整理

令和7年で「基準が出た」以上、今年は適合レベルの数字まで掘られると読みます。

用語押さえる数字・定義
適合義務化2025年4月から原則すべての新築建築物(住宅含む)が省エネ基準適合義務の対象
BEI設計一次エネルギー消費量 ÷ 基準一次エネルギー消費量。1.0以下で適合(家電等「その他一次エネ」は除いて算定)
住宅の基準外皮基準(断熱等性能等級4相当)+一次エネ(等級4相当)。誘導基準は等級6/BEI 0.8
ZEHの段階『ZEH』=正味100%以上削減/Nearly ZEH=75%以上/ZEH Oriented=外皮強化+20%削減(再エネ不要)
ZEBの段階『ZEB』100%/Nearly 75%/Ready 50%(再エネ除く)/Oriented(用途別30〜40%+未評価技術)
一次エネルギー消費量空調・換気・照明・給湯・昇降機が対象。OA機器等は「その他」で削減対象外

ZEH/ZEBの「数字の階段」は表で丸ごと覚えるのが最速。「Nearly=75」「Ready=50・再エネ除く」が2大ひっかけポイントです。


Aランク①:エネルギーマネジメント——DR・VPP・V2H

再エネが増えるほど「需要側で調整する」技術が重要になります。用語の役割をセットで。

用語一言定義
DR(デマンドレスポンス)需要家側が電力需要のパターンを変化させ系統の需給を調整。ピーク時に需要を抑えるのが下げDR、余剰時に増やすのが上げDR
VPP(仮想発電所)蓄電池・自家発・EVなど分散型エネルギー資源を統合制御し、あたかも1つの発電所のように機能させる
V2HEV(電気自動車)の電池から住宅へ給電する仕組み。非常時の電源にもなる
BEMS/HEMSビル/住宅のエネルギーを計測・見える化・制御する管理システム

Aランク②:暑さ対策・気候変動適応——WBGTとクーリングシェルター

猛暑は毎年の社会テーマ。制度の言葉で出せるようになったのがポイントです。

用語一言定義
WBGT(暑さ指数)湿度・日射(輻射)・気温を考慮した熱中症リスクの指標。湿球黒球温度
熱中症特別警戒アラート広域で危険な暑さが予測される際に発表される情報(2024年運用開始)
クーリングシェルター市町村長が指定する指定暑熱避難施設。特別警戒アラート時に開放され、誰でも暑さをしのげる(公民館・図書館・商業施設など)

建物が暑さの避難所になる」——公共建築の計画・環境をまたいで出題できる、作問しやすいテーマです。


Bランク:省エネ空調の続き&東京都の太陽光義務化

  • 全熱交換器:温度(顕熱)+湿度(潜熱)の両方を回収。R7で静止型が出た→回転型との対比に注意(換気の記事で復習)
  • デシカント空調:除湿剤(デシカント)で潜熱(湿度)を分離処理し、顕熱と別々に制御する省エネ空調
  • 置換換気:床付近から低速・低温度差で給気し、汚染空気を浮力で天井へ押し上げて排気(混合させない)
  • 東京都の太陽光設置義務化2025年4月から、大手住宅供給事業者の新築住宅等に太陽光パネル設置を義務付け(全国初の制度として注目)

予想○×チェック 20問

ペロブスカイト太陽電池(S)

Q1. ペロブスカイト太陽電池は、シリコン系に比べて軽量・薄型で、曲面にも設置できる。

Q2. ペロブスカイト太陽電池の主原料であるヨウ素は、日本が世界有数の産出国である。

Q3. ペロブスカイト太陽電池はシリコン系より重いため、設置場所は耐荷重の大きい屋根に限られる。

Q4. 大阪・関西万博では、バスターミナルの屋根に世界最大級のペロブスカイト太陽電池が設置され、蓄電池と組み合わせて運用された。

省エネ法改正(S)

Q5. 2025年4月以降、住宅を含む原則すべての新築建築物に省エネ基準への適合が義務付けられている。

Q6. BEIは「設計一次エネルギー消費量÷基準一次エネルギー消費量」で表され、1.0以下であれば省エネ基準に適合する。

Q7. 一次エネルギー消費量の算定では、OA機器・家電等の「その他一次エネルギー消費量」も削減対象に含める。

Q8. Nearly ZEHは、再生可能エネルギーを含めて基準一次エネルギー消費量から正味75%以上100%未満の削減を実現した住宅をいう。

Q9. ZEB Readyは、再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から30%以上の削減を実現した建築物をいう。

エネルギーマネジメント(A)

Q10. デマンドレスポンス(DR)とは、需要家側が電力の需要パターンを変化させ、電力系統の需給バランス調整に貢献することをいう。

Q11. 電力需要のピーク時に需要を抑制することを「上げDR」という。

Q12. VPP(バーチャルパワープラント)とは、蓄電池やEVなどの分散型エネルギー資源を統合制御し、1つの発電所のように機能させる仕組みである。

Q13. V2Hとは、住宅の太陽光発電から電気自動車へ充電することのみを指す。

暑さ対策・気候変動適応(A)

Q14. WBGT(暑さ指数)は、湿度、日射などの輻射熱、気温を考慮した指標である。

Q15. クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)は、市町村長が指定し、熱中症特別警戒アラート発表時に開放される。

Q16. WBGTは気温のみから算出されるため、湿度の高い日でも値は変わらない。

空調・換気の続き+時事(B)

Q17. 全熱交換器は、排気から顕熱のみを回収する装置である。

Q18. デシカント空調は、除湿剤により潜熱(湿度)を分離して処理し、顕熱と別々に制御する空調方式である。

Q19. 置換換気は、天井付近から高速で給気して室内空気をよく混合させる換気方式である。

Q20. 東京都では2025年4月から、大手住宅供給事業者が新築する住宅等に太陽光発電設備の設置を義務付ける制度が始まった。


解答・解説

解説
Q1約1/10の軽さ・厚さ約1mm・曲がるが三大特徴
Q2ヨウ素は日本が世界有数の産出国。国産資源で作れる次世代電池としてGX戦略の柱
Q3×。軽いからこそ壁面・曲面・耐荷重の小さい屋根に設置できる
Q4万博バスターミナルに世界最大級(250m超)を実装、蓄電池併用
Q52025年4月から原則すべての新築に適合義務
Q6BEI≦1.0で適合。誘導基準は0.8
Q7×OA機器・家電等は「その他」扱いで削減対象外
Q8Nearly ZEH=75%以上100%未満。『ZEH』=100%以上
Q9×Readyは50%以上(再エネ除く)。30〜40%はOriented
Q10需要側の調整=DR。系統の需給バランスに貢献
Q11×ピーク時の抑制は「下げDR」。余剰時に増やすのが上げDR
Q12分散型資源の統合制御=仮想発電所
Q13×V2HはEVから住宅へ給電する仕組み(Vehicle to Home)。充電だけではない
Q14湿度7:輻射2:気温1の重みで、湿度の影響が最大
Q15市町村長が指定する指定暑熱避難施設
Q16×WBGTは湿度の影響が最も大きい指標。気温のみではない
Q17×全熱=顕熱+潜熱の両方を回収。顕熱のみは顕熱交換器
Q18潜熱・顕熱の分離処理がデシカントの本質
Q19×置換換気は床付近から低速給気し、混合させずに押し上げて排気
Q202025年4月開始。全国初の新築住宅への設置義務制度として注目

まとめ——環境・設備は「制度の数字」と「新技術の一言」

優先やること
1ペロブスカイトの一文(軽い・薄い・曲がる/ヨウ素は国産/万博で世界最大級+蓄電池)
2ZEH・ZEBの数字の階段(100/75/50・再エネ除く)とBEI≦1.0
3DR(下げ・上げ)/VPP/V2Hの役割の違い
4WBGT(湿度が最大要素)とクーリングシェルター(市町村長指定)
5定番の復習は環境・設備シリーズで:伝熱・結露換気日照・日射採光・照明音響空調・給排水電気・防災

環境・設備の新規問題は「時事の一言定義」を知っているかどうかの勝負。ここまで押さえたら、あとは過去問の数値(換気量・照度・残響…)を淡々と回すだけです。

計画のガチ予想もあわせてどうぞ。ラストスパート、一緒にいきましょう🐱