建築コストはなぜ上がり続けているのか、素人目線で整理してみた
施主から「前に建てたときよりずいぶん高くなりましたね」と言われると、説明に困ることがあります。
「そうなんです、いろいろ上がってまして……」で終わらせていたんですが、ちゃんと整理しようと思いました。
主な要因は3つ
1. 資材費の高騰
木材、鉄骨、コンクリート用の骨材……軒並み上がっています。コロナ禍のサプライチェーン混乱、円安、エネルギーコストの増加が重なった結果です。
木材は「ウッドショック(2021年〜)」が有名ですが、落ち着いた後も以前の水準には戻っていません。
2. 人件費・労務費の上昇
建設業の職人さん不足は深刻です。高齢化が進み、若い人が入ってこない。人が少ないから賃金が上がる。これは正直、必要なことでもあります。
2024年から建設業でも時間外労働の上限規制が適用されました(いわゆる「2024年問題」)。工期が伸びる分、コストも上がります。
3. 設計・施工の高度化
省エネ基準の義務化、耐震性能の要求、バリアフリー対応……求められる性能が上がれば、当然コストも上がります。
「安く建てたい」への正直な答え
コストを下げる方法はあります。でも「性能を妥協する」か「どこかにしわ寄せが来る」かのどちらかになることが多い。
その判断を施主と一緒に考えるのが、建築のプロの仕事だと思っています。